ご自宅でも自家焙煎してみませんか?自分で焙煎したやきたての豆は格別です。土鍋焙煎の簡単な方法、その他の方法との比較などを紹介させていただきました。ぜひ参考にしてみてください。
※注意事項の欄も必ずご一読くださいませ。
1 欠点豆(カビ豆、焦げそうな豆、ゴミなど)をはじきます。
2 鍋を160~180℃くらいまで温めます。
3 生豆(今回は250g)を投入し、ストップウォッチを押し、焙煎スタート。ひたすらヘラでかき混ぜます。
4 両手を駆使して撹拌、豆温度の測定(基本1分ごと)、記録を同時にこなします。
→基本、1分後との温度上昇率で焙煎はコントロールします。
→ここが難しい!職人技!(笑)
5 豆温度や時間、ハゼ音(1ハゼは〝バチバチ″、2ハゼは〝プチプチ″)、豆見本などを頼りに、落としどころを探ります。
6 お好みの焙煎度合になったら(条件にもよりますがおおよそ20~25分ほど、豆温度的には200~220℃くらい)、火を止めます。そしてすばやくザルなどにあけ、うちわやドライヤー、扇風機などの風にあてて冷まします。(余熱で焙煎が進むのを止めるため)
7 再び最終のハンドピック。(焦げた豆などをはじきます)
8 焙煎直後の豆はたくさんのガスを排出するので、しばらくネットなどに入れておきます。焙煎翌日から2週間くらいが飲み頃です。
(必要なもの)
・生豆(鍋の容量に合わせて) ・耐熱土なべ(ひび割れ覚悟で100円のものでも可) ・竹べら(木べら) ・温度計 ・ストップウォッチ ・記録用紙 ・取手付きの茶こしなど ・金属製のざる ・うちわやドライヤー ・ネット(あれば)
(注意事項)
※土鍋は使用後すぐに水などを入れると割れやすいので注意してください。
※焙煎した豆は200度近い高温になりますので、やけどにご注意ください。
※冷却の際使用するざるなども、プラスチックなど溶けやすい素材のものは使用しないでください。
※火力や土鍋のサイズ、豆の量、気候などによって、焙煎時間や仕上がりは異なります。あくまで上記を参考に、ご自分でデータ収集を行ってみてくださいね。
(焙煎方法の長所短所)
①土なべ焙煎
(長所)土なべの持つ遠赤外線効果で、芯まで火を通しやすく、火の当たりが優しいので焦げつきにくい。コンロに置きっぱなしなので火力の調整がしやすい。
(短所)匂いが鍋につきやすい。耐熱の土鍋でないとひび割れすることがある。(→100円の土なべで使い捨てるのも一つのやり方)
②フライパン焙煎
(長所) 各家庭にあり、扱いやすい。コンロに置きっぱなしで使えば、火力の調整がしやすい。
(短所) 火のあたりが強く、焦げやすい。振り続けると、重さで手が疲れる。
③手あみ焙煎
(長所) 蓋があるので豆が飛び散らない。軽いので振っていても疲れにくい。
(短所) 火のあたりが強く、焦げやすい。手持ちで振って焙煎するため、火からの距離が安定しない。(=火力調整が難しい)、豆のカスが飛び散り、周囲が汚れやすい。